二日目 名詞  ここではガミラス語の名詞、及び代名詞について述べる。  1.名詞   @.名詞の種類  ガミラス語の名詞には  a.一般名詞  b.固有名詞  が存在する。  ただし、ガミラス文字には大小がない為、表記された場合にそれが一般的な名詞なのか固有の名前を指す物なのか、知識がないと判別が難しい。 A.ガミラス語における名詞の特徴とその用法  ガミラス語の名詞に『性』は存在しない。また複数形も存在しない(注1)。よって指し示す語が単数なのか複数なのかは会話の流れや視覚情報に頼らざるを得ない。  ガミラス語の名詞には格変化も無い。すなわち、何ら形を変える事無く主語や目的語となる。  複数の名詞を連結することで複合語を形成する。その際、語感によって先に来る名詞の語尾が切断、または後ろに来る名詞の語頭の母音と結合して一字となる事がある。 (注1) 第21話における囚人の台詞『囚人か?』と没台詞となったディッツ提督の囚人への宣言のガミラス語版、その冒頭『全囚人に告ぐ』に共通して『エルシュトゥック』と使われている事に起因している。前者は藪のみが対象であるが後者は多数の囚人たちが対象であり、複数形が使われて然るべきだが同じ形である為に複数形は無いと判断した。ただしサンプルがこれしか無い為、この単語が単複同形である可能性は否定できない。